サトミちゃん家の冷蔵庫

おはようございます。

昨晩、強烈に蘇ってきた記憶がありました。

なぜなんでしょうか。。。今日はそれを書いてみたいと思います。



サトミちゃん家での不思議な体験


小学生の頃、仲が良かったお友達がいました。名前はサトミちゃん。

サトミちゃんは、どちらかというと、ぼっちゃりさんでした。

私の家で遊ぶことはあっても、サトミちゃん家に行くことは、ほとんどありませんでした。

でも、ある日サトミちゃんの家に遊びに行くことになりました。

誰かの家に遊びに行くってワクワクしませんでしたか?


家に入ると、リビングは暗かった。物が溢れていた。リビングの中央に冷蔵庫の背中が見えていた。冷蔵庫の背中には動線のようなものが付いていて、それが目に入る事が不思議だった。

「あれ?お部屋の真ん中に冷蔵庫がある・・???・」と思いました。

部屋の奥にはお母さんが居た様ですが、出てきませんでした。


その時はそのまま子ども部屋に行って遊びだしました。


子ども部屋にはサトミちゃんのお兄ちゃんがいました。

お兄ちゃんなのだから、あきらかに年上だと思うのですが、なぜか年下のような幼さを感じました。そして、ずっと張り切って喋っているのです。

私は、はじめは、私達に何か喋ってるのかな?と思いましたが、時間がたつにつれて、特に誰か対して喋ってるのではないと気づきました。「あれ?なんか私の家とは随分違うな」と思ったのを覚えています。


子どもだったので、特に問題とも思いませんでした。


中学生になったサトミちゃん


その後、クラス替えになったりして、高学年の頃には自然に離れていったという記憶があります。中学も同じで、中1には同じクラスでしたが、いつも一緒にいるグループにはいませんでした。


サトミちゃんは、英語についていけませんでした。

サトミちゃんにとって、英語とは、どこか宇宙からきた言葉のように感じられたかもしれません。なんで、みんなこれがわかるのだろう?っと思っていたと思います。

そんなサトミちゃんが、同じグループの友達に英語の文書にカタカナで読みを教えてもらい、英語の時間になんとか最後まで読めた時は、思わずクラスで拍手が起こったほどでした。

その時のサトミちゃんは、とても嬉しそうだった。


でも、そのグループの子がサトミちゃんの家に遊びに行ったらしく、その家がどんなに散らかっていて異様だったかと他の子に話しているのを聞きました。サトミちゃんはとても悲しそうだった。

その時、小学生の頃に見たサトミちゃん家の冷蔵庫の背中が鮮明に思い起こされた。


それからのサトミちゃん


高校生になって、すっかり環境が変わった。学校帰りに友達と歩いていたら、自転車に乗ったサトミちゃんが向こうからやってきた。

制服姿の私達と普段着のサトミちゃんは、違和感があった。

あきらかに、学校に通っているようには見えなかった。

「久しぶり!」と声をかけられ、私もびっくりして、少し話して別れたけれど、それを見ていた友達が「だれ?あの変な子?知り合い?」と言われて、その時は知り合いという事が恥ずかしく思えた。


サトミちゃんを見たのはそれが最後。


今思えば、サトミちゃん家はあきらかに外部からの支援が必要な状態だった。

お父さんがいたのかどうかもわからない。40年も前だから、当時は発達障害という言葉もなかった。。。

ちゃんと支援を受けられているかな?もちろん受けていると思いたい。

あの時の私は、サトミちゃんを見て、何もできなかった。

問題だとわかったのは、私が大人になってからだ。


私も息子が精神的に不調になったとき、家族だけで解決するのは難しいと強く感じた。

問題の大小に関わらず、私達は誰かに頼ることを恥ずかしいと思ってはいけない。

市、学校、病院、カウンセラー きっと助けてくれる人がいることを忘れてはいけない。


サトミちゃんは、どんな人生を送っているのだろう。。。

どうか、サトミちゃんが幸せでいますように。。。







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